20年以上にわたりダブルブローヒートセットの
研究開発に携わり、改良し続けたASB。
この技術により製造された容器は高付加価値機能を有し、PETの新たな用途を広げます。

ヒートセット容器は通常、加熱処理されたジュース、お茶、その他細菌に敏感な飲料充填用として使われます。一般的な充填温度は容器によりますが、約65℃から95℃。ヒートセット容器なら、高温で洗浄する必要のあるリターナブル容器や再充填容器としても利用が可能です。ヒートセットを使うことで収縮が最小限になるだけでなく、強度や傷への耐性が高まるといった他の利点も加わります。また、使用する機種によりますが、耐熱20L容器の成形も可能です。

プリフォーム成形 プリフォームネック結晶化 ストレッチブロー成形 再加熱 一次ブロー(高温) 二次ブロー(温調)
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プリフォーム成形

プリフォーム成形機「PMシリーズ」でプリフォームを射出成形します。(通常の2ステップ成形と同じ工程)ネック部分の結晶化が必要な場合、成形されるプリフォームのネックサイズは最終ネックサイズより若干大きいサイズとなります。

2

プリフォームネック結晶化

口部結晶化装置「CMシリーズ」が使用されます。ネックのデザインや充填工程、キャップの種類によっては、ネックの結晶化が必ずしも必要ではありません。

3

ストレッチブロー成形

高耐熱容器ストレッチブロー成形機「HSBシリーズ」を使って、プリフォームが再加熱され、最終容器にストレッチブロー成形されます。HSBシリーズのストレッチブロー成形工程の詳細を次の3a、3b、3cで説明しています。

3a

再加熱

プリフォームがストレッチブローに最適な温度に再加熱されます。ここまでの工程は従来の2ステップストレッチブロー成形と同じですが、これ以降異なる処理となります。

3b

一次ブロー(高温)

HSBシリーズでは、1つめのブロー金型がヒーターによって通常160℃から200℃に加熱されます。この金型で成形される容器は最終容器より20%程度大きいサイズです。ブローが終了すると、加圧されたエアが容器から排気されますが、ブロー金型はしばらく閉じたまま保持されます。高温により、成形された容器の一部結晶化が進み、収縮します。この収縮にはPET高分子鎖の残留応力を緩和させる効果があります。

3c

二次ブロー(温調)

収縮し一部結晶化した容器は2つめのブロー金型へ移され、そこで最終的な形状にブロー成形されます。この金型は95℃程度に温められ、結晶化率が高く残留応力の低い最終容器ができます。この容器は、高温充填の際95℃までの高温に耐えられます